ChatGPTの「予約タスク」が刷新され、Pulseは終了へ。SNSでは驚きと期待が混ざっています。AIが先に動く機能として何が便利で、どこまで任せる前に何を見るべきかを整理します。
「Pulse終了まじか」から始まった予約タスクの話
今回の変化は、ChatGPTが「聞かれたら答えるAI」から、決まった時間に先に動くAIへ寄っている話です。
「ChatGPT Pulse終了まじか」「予約タスクへ移行らしい」「定期実行するタスク機能、更新きていたので設定してみた」。
Yahooリアルタイム検索で ChatGPT Pulse を見ると、反応はただの新機能紹介というより、「毎朝届いていたものはどうなるの?」という戸惑いから始まっていました。
ここで押さえたいのは、Pulseが終わるからChatGPTの先回り機能が消える、という単純な話ではないことです。むしろ、先回りの受け取り方が「勝手に届くPulse」から「自分で設定するScheduled Tasks」へ移る、と見た方が自然です。
OpenAIのリリースノートでは、2026年6月17日の更新として「Scheduled tasks in ChatGPT」が案内されています。リマインダー、繰り返し作業、監視を頼めるようにし、専用のScheduledページから管理しやすくする、という内容です。
さらに ChatGPT Pulseのヘルプ では、Pulseは今後14日以内に終了し、毎日の更新を受け取りたい人はScheduled Tasksで日次ブリーフィングを作れると説明されています。
公式Xでも、同じ流れが短く案内されています。英語の投稿なので要点だけ言うと、「Pulseは今後14日以内に終了する。ただし、関心や過去のチャット、連携アプリをもとにした毎日のブリーフィングは、Scheduled Tasksで続けられる」という内容です。
つまり、読者が見るべきなのは「Pulse終了で不便になるのか」だけではありません。ChatGPTに何を先回りさせるかを、自分で決める段階に移っていることです。
何ができる?大きいのは「監視して通知」
単なる目覚ましより、「変化があった時だけ知らせて」が使いどころになります。

Scheduled Tasksは、名前だけ見ると「ChatGPTのリマインダー機能」に見えます。
もちろん、誕生日を思い出させる、毎朝ニュースをまとめる、毎週の振り返りを出す、といった使い方はできます。OpenAIのヘルプでも、単発タスクや繰り返しタスクを作れると説明されています。
2026年6月23日時点のOpenAIヘルプでは、Scheduled TasksはPlus、Pro、Business、Enterpriseで利用でき、作成や管理はWeb版とモバイル版から行える説明になっています。一方で、デスクトップアプリやCodexから直接動かす機能としては案内されていません。つまり今見るべきなのは、ChatGPT内で定期実行をどう管理するかです。
ただ、今回の更新でいちばん記事にする価値があるのは、そこから一歩進んだ「監視タスク」です。
リリースノートでは、監視タスクについて、Webや連携アプリの変化を確認し、報告する価値がある時だけ通知できると説明されています。これは、毎日同じ検索結果を投げるだけの機能とは少し違います。
| 使い方 | 向いている例 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 毎日のブリーフィング | AIニュース、仕事の予定、気になるテーマの朝まとめ | 情報源や重要度の基準を曖昧にすると、ただの長い通知になる |
| リマインダー | 誕生日、締め切り、毎週の確認事項 | 普通のカレンダーで足りるものは無理にChatGPT化しない |
| 監視タスク | 特定ページの更新、価格や募集の変化、重要ニュースの発生 | 通知された内容は、最後に自分で元ページを確認する |
| 連携アプリ利用 | GmailやCalendarの文脈を使った準備、予定確認 | 利用できるアプリと権限はアカウントやワークスペース次第 |
たとえば「毎朝8時にAIニュースをまとめて」だけだと、普通のニュースレターとあまり変わりません。
でも、「OpenAI、Anthropic、Googleの公式更新を見て、昨日から変わった重要点だけ教えて」となると、少し違う道具になります。読者が毎日見に行っていた場所を、ChatGPTに見張らせる感覚に近くなります。
この「毎日聞く」から「変化があったら知らせてもらう」への移動が、今回の予約タスクの面白いところです。
Pulse終了は、ただの改悪より「整理」に近い
勝手に届くおすすめから、自分で設計する定期更新へ寄せる流れです。
Pulseは、過去のチャットやメモリ、フィードバックをもとに、翌日使えそうな情報を先に届ける機能でした。好きだった人からすると、終了という言葉はかなり引っかかります。
ただ、OpenAIの説明を見る限り、先回りの考え方自体を捨てるわけではありません。Pulseで学んだ「パーソナライズされ、行動につながり、ユーザーが調整できる先回り体験」をScheduled Tasksへ戻す、という説明になっています。
OpenAI Developer Communityでも、Pulseの代わりに毎朝のDaily Pulseを作るプロンプト例が共有されていました。最近のチャット、保存されたメモリ、関心、GmailやCalendarの文脈を見て、その日に意味のある4〜6件を出す、という考え方です。
ここが、普通のニュース通知と違います。
「AIニュースを毎朝ください」だと、たぶんすぐに読まなくなります。情報が多すぎるからです。
一方で、「自分の最近の作業、予定、関心に関係するものだけ」「繰り返しではなく、意味のある変化だけ」と条件を入れると、AIが先に動く価値が出てきます。
だからPulse終了は、単純な機能削除というより、受け身のおすすめから、ユーザーが作る定期更新へ寄せていると見た方が分かりやすいです。
便利そうでも、全部任せる前に見るところ
AIが先に動くほど、通知の質と権限管理が大事になります。

ここで、少し冷静に見たいところがあります。
予約タスクは便利そうですが、「ChatGPTに全部任せれば、勝手に調べて勝手に仕事してくれる」機能ではありません。
- タスクは1時間に1回より高頻度には実行できません。
- アクティブなタスク数にはプランごとの上限があります。
- 音声チャットやGPTsはタスクではサポートされていません。
- ScheduledタブはWebやモバイル側の機能で、現時点ではChatGPTデスクトップアプリやCodexアプリにはありません。
- Gmailなどのアプリを使えるかは、アカウント、ワークスペース、管理者設定、権限に左右されます。
また、公式ヘルプの中でも、プラン表記は少し注意が必要です。アクティブタスク数の説明にはGoの上限も出ていますが、FAQの提供対象ではPlus、Pro、Business、Enterprise向けと説明されています。順次展開中の機能なので、最終的には自分のChatGPT画面に出ているかで確認するのが確実です。
そして、いちばん大事なのは連携アプリです。
たとえばGmailやカレンダーを使うタスクは、ハマればかなり便利です。予定の前に準備物を出す、未返信メールを拾う、旅行前の確認をまとめる。こういう使い方は、ChatGPTらしい価値があります。
ただし、便利さと引き換えに、どのアプリを読ませるのか、どんな通知を出させるのかを自分で決める必要があります。仕事用アカウントなら、管理者設定で使えるアプリや権限が制限されることもあります。
AIが先に動くほど、間違った通知も先に届きます。だから最初は、後から答え合わせできる小さなタスクで試した方が安全です。
まず作るなら、情報収集より小さな見張り番
最初から生活全部を渡すより、失敗しても困らない1件で始めるのが現実的です。
予約タスクを試すなら、最初から「毎朝すべてを完璧に整理して」と頼むより、範囲を絞った方がうまくいきます。
たとえば、こんな頼み方です。
- 毎朝8時に、OpenAI、Anthropic、Googleの公式更新を確認し、昨日から変わった重要点だけ3つ教えて。
- 毎週月曜の朝、今週の予定から準備が必要そうなものを3つだけ出して。
- 毎日夕方、指定した製品ページに価格や提供状況の変化があった時だけ通知して。
- 金曜の夕方、今週のチャットから来週に持ち越す作業だけを短くまとめて。
ポイントは、「毎回それっぽい長文を出して」ではなく、「変化がある時だけ」「3つだけ」「元リンクも出して」「不明なら不明と言って」と頼むことです。
これは、AIへの仕事の渡し方としても大事です。自動化は、量を増やすほど便利に見えます。でも、最初に必要なのは量ではなく、信用できる小さな成功です。
毎朝のニュースが長すぎて読まなくなるくらいなら、「本当に変わった時だけ教えて」の方が続きます。予定を全部分析させて怖くなるくらいなら、まずは公開情報の更新チェックから始めた方が安心です。
ChatGPTの予約タスクは、いきなり完璧な秘書を作る機能ではありません。自分が毎回見に行っていた小さな確認を、少しだけ先回りしてもらう機能として見ると、かなり使いやすくなります。
ChatGPTは、軽い見張り番になり始めた
予約タスクの本命は、「忘れない」より「気づくのを手伝う」ことです。
Pulse終了だけを見ると、少し残念なニュースに見えます。
でも、Scheduled Tasksまで含めて見ると、OpenAIがやろうとしている方向はかなりはっきりしています。ChatGPTを、開いた時だけ答える場所から、決まった時間に動き、変化を見つけ、必要な時だけ知らせる場所へ近づけたいわけです。
もちろん、これはまだ万能ではありません。上限もあります。権限もあります。通知された内容の確認も必要です。
それでも、「毎朝自分で見に行く」「あとで確認しようとして忘れる」「重要な更新だけ拾いたい」という小さな面倒には、かなり刺さります。
だから、今回の予約タスク更新は「ChatGPTが完全自動秘書になった」という話ではなく、ChatGPTが軽い見張り番になり始めた話として読むのがちょうどいいです。
まずは、失敗しても困らない1つの確認から。そこできちんと役に立つなら、次に予定、メール、仕事の準備へ広げる。AIが先に動く時代は、派手な自動化より、そのくらいの慎重な始め方の方が長く使えます。

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