Appleが新しい「Siri AI」を発表しました。Siriに何度かがっかりした人ほど、今回は少し気になるはずです。ただ、日本で使うなら、期待する前に現実的な待ち時間もあります。
Siriに期待する前に、まず自分のiPhoneを確認してください
Siriが本当に変わるなら見てみたい。ただ、そう思った直後に気になるのは「自分のiPhoneでも使えるの?」というところです。
Siriに期待したことがある人ほど、今回の発表はちょっと気になるはずです。天気を聞く、タイマーをかける、たまに聞き間違える。そんな印象だったSiriが、ようやくChatGPTっぽい会話型AIに近づくかもしれないからです。
Appleは公式ページで、Apple Intelligence and Siriとして新しいSiri AIを説明しています。個人の文脈を理解し、アプリの中で動き、画面や写真を見ながら手伝う。こう聞くと、たしかに「今度こそSiriが変わるのでは」と思います。
ただ、発表の勢いだけで「次はSiriの時代だ」と決めるにはまだ早いです。2026年6月14日時点で、少なくともここは分けて見た方がよさそうです。
- まず英語から始まる話として見る。
- 自分のiPhoneがApple Intelligence世代かを見る。
- 写真、メッセージ、カレンダー、画面上の情報をどこまで任せるか考える。
Siriが賢くなるのは楽しみです。ただ、毎日使うスマホの話だからこそ、デモのすごさと自分の生活に入ってくるタイミングは分けておきたいところです。
今度のSiriは、質問に答えるだけでは終わらない
新しいSiri AIの変化は、声で検索する相手から、iPhoneの中で作業する相手へ近づくことです。
Apple公式ページでは、Siri AIについて「より自然に話せる」「個人の文脈を理解する」「アプリ内で行動できる」といった説明が並んでいます。たとえば、写真を探したり、カレンダー予定を直したり、画面上のものについて聞いたりする使い方です。
Apple DeveloperのApple Intelligenceページでも、アプリの内容や機能をSiri AIやシステムから自然言語で使えるようにする仕組みが説明されています。開発者向けの話ではありますが、ユーザー側から見れば「アプリを開いて手で探す前に、Siriに頼む」方向へ進むということです。
The Guardianは、Siri AIがChatGPTやGoogle Geminiのようなチャットボットに近づくと報じています。だから今回のタイトルでも「ChatGPTっぽくなる?」と書きました。
ただ、ここは同一視しない方がいいです。ChatGPTは会話相手として開くAIです。Siri AIは、iPhoneやMacの中にある情報、Appleのアプリ、画面上の文脈と結びついて動くAIアシスタントです。似ているところはありますが、使いどころはかなり違います。
日本で気になるのは「すごいか」より「いつ使えるか」です
新機能の説明を読む前に、日本語でいつ使えるのかを分けて見た方がいいです。

Apple公式ページでは、Siri AIについて英語で「later this year」と案内されています。つまり、まず英語で提供される話として見るのが安全です。日本語で同じ機能がいつ、どこまで使えるかは、この記事では断定しません。
Business Insiderも、Siri AIは英語で始まり、他言語は後から来ると報じています。英語版のデモがよく見えても、日本語で同じ体験になるとは限りません。
対応端末も確認が必要です。Apple公式ページの互換リストには、iPhone 15 Pro/Pro Max、iPhone 16シリーズ、iPhone 17シリーズ、M1以降のiPadやMacなどが並んでいます。古いiPhoneを使っている場合、「iOSが入る」ことと「新しいSiri AIを十分に使える」ことは別で考えた方がいいです。
ここで焦って買い替える必要はありません。むしろ、今は「自分の端末がApple Intelligence対応か」「日本語でどこまで使えるか」「よく使うアプリに効くのか」を待ちながら見る段階です。
Geminiの名前だけで、すぐ怖がりすぎなくていい
Google Gemini連携は気になる話ですが、「個人情報がそのままGoogleアプリに流れる」と決めつけるのは早いです。

GuardianやBusiness Insiderは、Siri AIの土台にGoogleのGeminiが関わっていると報じています。AppleとGoogleの名前が並ぶと、プライバシーが気になる人も多いはずです。ここは軽く見ない方がいい一方で、怖がり方も雑にしない方がいいです。
Apple公式ページでは、Apple Intelligenceはオンデバイス処理を組み込み、複雑なリクエストではPrivate Cloud Computeを使うと説明されています。同じページでは、Private Cloud Computeについて、データは保存されず、リクエスト処理だけに使われ、検証可能なプライバシーだと案内されています。
つまり、報道ベースのGemini連携と、ユーザー向けにAppleが約束しているプライバシー設計は、分けて読む必要があります。大事なのは「Googleの名前があるから全部危ない」と短絡しないこと。そして同時に、「Appleだから全部安心」とも決めつけないことです。
AIアシスタントは、便利になるほど個人情報に近づきます。だから、最終的には設定画面、権限、どのアプリの情報を使うかをユーザーが確認する話になります。
便利になるほど、Siriに見せる情報も増えます
今回のSiri AIで一番大きいのは、AIがあなたの情報を「知っている前提」で手伝う方向に進むことです。

たとえば、友人から送られてきた住所を探す。写真の中から目的のものを見つける。予定を直す。画面に映っているものについて質問する。こうした使い方は、ただ賢いAIというより、あなたのiPhoneの中身に近い場所で動くAIです。
便利さで言えば、これはかなり強いです。人間がアプリを開き、検索し、コピーして、別アプリに貼るような作業を、Siriがまとめてやってくれる可能性があります。
一方で、The Vergeのハンズオンでは、macOS 27の開発者ベータ上でSiri AIを試した結果、Appleのアプリ内では役立つ一方、Google Photos、Lightroom、Signalのような非Apple系の環境では限界も見えたと報告されています。これは地味ですが、かなり現実的な話です。
普段からiCloud写真、メッセージ、カレンダー、メールなどをApple純正アプリ中心で使っている人ほど、新しいSiriの恩恵を感じやすいかもしれません。逆に、写真はGoogle Photos、連絡はLINEやSignal、予定は別アプリという使い方だと、期待したほどつながらない可能性もあります。
買い替える前に、ここだけ見ればいい
Siri AI目的でiPhoneを買うなら、発表の勢いではなく、自分の使い方に効くかで見た方が失敗しにくいです。
| 見るところ | 見る理由 | 今の判断 |
|---|---|---|
| 日本語対応 | 英語デモが良くても、日本語で同じ体験になるとは限らない。 | 日本語の詳細時期は公式続報待ち。 |
| 対応端末 | Apple Intelligence対応端末でも、機能ごとの制限が出る可能性がある。 | まずApple公式の互換リストを確認する。 |
| よく使うアプリ | Siri AIはApple純正アプリやAppleの文脈で強く出る可能性がある。 | 写真、予定、メッセージをどのアプリで使っているかを見る。 |
| 個人情報との距離 | 便利なほど、写真、連絡先、予定、画面情報に近づく。 | 権限とプライバシー設定を見てから使う。 |
ここまで見ても、「じゃあ今すぐ買い替えだ」とはなりません。むしろ、Siri AIは新しいiPhoneを選ぶ理由の一つにはなりますが、単独で買い替えを決めるにはまだ早いです。
英語で先に使える人、Apple純正アプリ中心の人、新しいiPhoneに買い替える予定がもともとある人なら、楽しみにしていい話です。日本語で日常的に使いたい人は、もう少し続報を待つのが自然です。
Siri AIは、今すぐ飛びつく話ではなく「次のiPhoneの使い方」の話です
今回のSiri AIは、派手なAI発表というより、iPhoneの使い方がじわっと変わる合図として見るのがちょうどいいです。
SiriがChatGPTっぽくなる。そう聞くと、いきなり未来が来るように見えます。でも実際には、英語から始まり、対応機種があり、アプリ連携や権限の差があり、最初はうまくいかない場面もあるはずです。
それでも、Siri AIが面白いのは間違いありません。スマホの中にある写真、予定、メッセージ、画面の情報を、会話で扱えるようになるなら、AIをわざわざ開く感覚が薄くなります。そこはChatGPTとは別の便利さです。
いまの段階では、Siri AIは期待していいと思います。ただし、英語のデモを見てすぐ買い替えを決める話ではありません。日本語で自然に使えるのか、自分の端末で動くのか、どこまで任せたいのか。そこが見えてからでも遅くないはずです。
参考リンク
この記事では、公式情報と主要メディアの報道を分けて確認しました。

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